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素晴らしい人格者‥‥妊婦死亡のニュースより [謙虚にオピニオン]

安心して産める社会に=「誰も責める気ない」−死亡妊婦の夫が会見
(2008/10/27-21:53 時事通信社)

 東京都内で8つの病院に救急搬送を断られた妊婦(36)が脳内出血で死亡した問題で、夫の会社員男性(36)が27日夜、厚生労働省で記者会見し、「妻が浮き彫りにしてくれた問題を、力を合わせて改善してほしい。安心して赤ちゃんを産める社会になることを願っている」と訴えた。
 夫によると、妊婦特有の高血圧もなく健康だった妻の容体が変わったのは4日夕。掛かり付けの産科医院に着くころには頭痛が激しくなり、医師が搬送先を探している間中「痛い痛い」と言い続けていた。「こんなに医療が発展している東京でどうして受け入れてもらえないのか、やりきれない思いだった」。
 約1時間後、都立墨東病院での受け入れが決定。救急車では「痛い」とも言わなくなり、「目を開けろ」と言ったら辛うじて開ける状態。「病院に着くころにはもう開けなかった」と振り返り、声を詰まらせた。
 搬送要請で、医師は頭痛が尋常でない状況を伝えていたといい、「伝わらないはずがないと思うが、誰も責める気はない」と夫。最初に断った同病院の当直医について「傷ついて辞めるようなことになったら意味がない。絶対辞めないでほしい」と話した。
 さらに脳死状態で3日間を過ごした妻が亡くなる日、保育器に入ったままの赤ちゃんを連れてきて妻の腕に抱かせてくれて、親子水入らずの短い時を過ごしたエピソードを披露。「墨東病院の医師も看護師も本当に良くしてくれた。彼らが傷つかないようにしてほしい」とした。
 夫は、医師不足や搬送システムなど浮き彫りになった問題について「のど元過ぎれば忘れるのではなく、具体的な目標を持って改善に向かってほしい。何かが変われば『これを変えたのはおまえのお母さんだよ』と子供に言ってあげたい」と話した。

同じニュース、読売新聞の記事はこちら↓
http://www.so-net.ne.jp/news/cgi-bin/article.cgi?gid=soc&aid=20081027-570-OYT1T00610


この妻を亡くした男性、何と素晴らしい人格者なのでしょう。感動を覚えます。
そして、特に、この男性に「傷つけたくない」と言われた医師をはじめ医療従事者、それからこのニュースを聞いて感動した医療従事者は、きっと亡くなった女性と家族の無念と悲しみを忘れず、謙虚な気持ちでこれからも医療に携わってくれることでしょう。
また、何かが変わるためには、患者の立場の人々も、このニュースを聞いて感じ、変わるところが少しでもあれば、本当に有り難いことです。

最後になりましたが、亡くなられた女性のご冥福を心からお祈りいたします。
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コメント 1

たけちぃ

この旦那さんの気持ちを考えると、涙を禁じ得ません。
この旦那さんに対して反論、異論を唱える人がもしいれば、是非とも伺ってみたいと思います。いえ、反抗的な気持ちから言ってるわけではありません。
あめちんさんの言っているように、謙虚な気持ちで医療に携わる、と言う事を改めて感じました。
by たけちぃ (2008-10-28 13:20) 

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