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ノルウェイの森 [日記・雑記]

村上春樹の代表作「ノルウェイの森」が映画化されるというニュースが……
http://cinematoday.jp/page/N0014706

N0014706_l.jpg

僕は文学少年でもなかったし、いまだにあまり小説は読まないが、それだけに今までに読んだ少ない小説の中で、この作品は印象に残っている。一度読んだきり、誰に貸したかも思い出せないが、名古屋で誰かに貸して返ってきてないので、細かい内容はあまり覚えていないのだが……。

発刊当時の1987(昭和62)年、僕は大学に入ったばかり、何だか流行っている小説だから読んでおかないと女子大生との話題にも乗り遅れてしまう、というのが動機で書店に走ったのは間違いない。小説の中心となるのが主人公が18年前の学生時代を回想する内容、ちょうど自分が生まれた1968(昭和43)年の話だったのも、この小説に何となく引き込まれていった要素だったと思う。そして、小説で回想された主人公らの学生時代が妙にオトナで、大学に入ったばかりの自分があまりに子供であることに、ある種の「焦り」を感じたことも何となく思い出した。

そして時は流れ、映画化決定。僕が大学に入学した年齢の倍を超えてしまっていたことを、この映画化のニュースで認識することになった。何故か自分がこの小説を読んだ時に感じた感覚によく似た「焦り」のようなものが、にわかに胸の奥に蘇ってきて、それが小説を読んだ頃の懐かしさと混じり合って、何とも形容しがたい不思議な気分になっている。


PS
ちなみに、「ノルウェイの森」というタイトルは、この小説での回想時代のビートルズの曲「Norwegian Wood」日本版正式訳なのであるが、woodを森と訳したのは誤訳である。文脈をみれば、Norwegian woodは、「ノルウェイ製の木製家具」のこと。


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fujiki

あめちんさんへ
初めまして。
僕も海城卒で1年間名大にいました(医学部ではありません)ので、
何か引き寄せられるようにして読みましたが、
非常に見識が高い内容で感銘を受けました。
僕も頑張らないと、と思いました。
「ノルウェーの森」の誤訳は目から鱗です。
そうですよね。
急にどうして森が出て来るのか、
分からないけれどシュールだから良いのかな、
と思っていました。
by fujiki (2011-05-21 12:08) 

あめちん

fujikiさんへ

コメントありがとうございました。
海城と名大、それからリンクからブログをちょっと覗いてみたところ、医師で、さらに僕がちょっと前に3年間住んでいた富ヶ谷ともご近所で、何かとご縁がありますね。

このブログも気まぐれ忘れた頃のアップデートですが、また宜しくお願いいたします。
by あめちん (2011-05-25 01:13) 

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